今週の見どころ

2018.06.18 18:00

宝塚記念[GⅠ]

■GⅠ勝ちの牝馬は甘く見ないほうがいい

過去10年、3連単の平均配当は10万7264円。荒れるイメージがあるレースだが、意外なことに1人気は8頭が3着位内に入っていて、複勝率でいえばなんと80%。14年の25万1440円、15年の3連単52万8510円が平均を押し上げていて、それを除けばまずまず順当。1人気が3着位内を外したのは15年のゴールドシップ(15着)と、17年のキタサンブラック(9着)のみとなっている。

ただ、この2頭については原因がハッキリしており、ゴールドシップについてはゲートで暴れて外枠発走になったこと。つまりは、レースに臨むにあたってまともな精神状態ではなかったことが最大の敗因。17年のキタサンブラックに関しては、同年からGⅠに昇格した大阪杯、そして天皇賞・春とGⅠを連勝していたこと。大阪杯は休み明けからGⅠ仕様の仕上げになっていて、次走も連勝していたことで、万全の状態ではなかったことが要因のひとつとして挙げられるだろう。

今年はというと、1人気が予想されるのは実績からサトノダイヤモンドになるだろうか。“実績から”というのは、つまり今回に関しては押し出された人気に過ぎず、馬の能力や状態、総合力で評価を上げているわけではないということを意味する。実際に、17年の凱旋門からの帰国後も調教では精彩を欠いた動きを続けているサトノダイヤモンド。その後の攻め馬では、オープン・重賞クラスを相手にした併せ馬で先着できておらず、先着できるのは1000万条件の馬に対してのみという状況が続いている。ここ2走の中間では、闘争心を沸き立たせるための併せ馬でも、相手が強くなると抵抗できない状況だ。これではいくら、今回の最終追いきりで抜群の動きを披露したとしても、最終的な判断は別としてまず疑ってかかったほうがいい。


▲大阪杯7着後、サトノダイヤモンドは復権を目指して調整が進められているが…。(写真は16年の菊花賞優勝時)

つまり、確率論でいえば今年は1人気が3着位内を外した『20%』のほうに倣うべき、とはいえないだろうか。では、『20%』に賭けた際にどういったタイプが台頭してくるかというと、単純に次位の2人気を追うのは得策ではない。サトノダイヤモンドが“押し出される”ぐらいの混戦なので、人気の比較は意味がないのだ。

そこで、注目すべきは過去10年で【1.3.4.9/17】の成績を残している牝馬。複勝率で見ればトータルではじつに47.1%になる。これをGⅠ勝ち馬に限定すれば【1.3.4.6/14】と、さらに複勝率は上がって57.1%をマークする。今年でいえばヴィブロス、スマートレイアーを狙っていくのも馬券としては“全然アリ”といえる。さらにいえば、近5年で毎年、延べ6頭が馬券圏内に入っている牝馬、そのいずれもがディープインパクト産駒だったという点も忘れてはならない。ただ、スマートレイアーは13年の秋華賞2着、牡馬混合の重賞2勝(通算4勝)の実績はあるものの、8歳という年齢が少々ネックになる。過去10年で7歳以上が馬券圏内に入ったケースはゼロ。連軸という意味では、GⅠ馬ヴィブロスを上に取るべきか。

その他ではやはり、こういうケースでこそローテーションの王道である前走、天皇賞・春に着目したい。【4.3.2.34/43】と最も出走頭数が多いとはいえ、3着位内に絡まなかったのは10年の1回だけ。となればアルバート、スマートレイアー、ミッキーロケットの3頭。前述のように年齢的な部分を考慮すれば、ローテーション面からはミッキーロケットが推せる。

海外遠征帰りに目を向けるとヴィブロス、サトノクラウン、ダンビュライトはどうか。ヴィブロスは前述のとおり。サトノクラウンは前年の勝ち馬だが、その後、ジャパンC以降で精彩を欠く走りが目についている。状態をチェックして、おさえの1頭としては挙げられても中心視するのは少々危険な感じはある。前走と同騎手が【7.8.7.58/80】で、乗り替わりが【3.2.3.56/64】ではポジティブな要素とはいえない。3頭はいずれも乗り替わりだが、ヴィブロス、ダンビュライトは以前の主戦騎手に手が戻るだけなので、大幅な割引は必要ないだろう。


▲前年は不出走。今年はドバイターフ2着から、国内GI2勝目を目指すヴィブロス。(写真は16年の秋華賞優勝時)

また、鳴尾記念経由も【1.2.1.10/14】と悪くない成績。さらにいえば、施行時期が6月になった12年から4年連続で馬券圏内に入っているのは見逃せない。それぞれ、12年=6人気3着(鳴尾記念2着)、13年=5人気2着(鳴尾記念3着)、14年=9人気2着(鳴尾記念4着)、15年=6人気1着(鳴尾記念1着)と、穴人気に推された馬の好走が目立つ。今年唯一、出走予定はストロングタイタン。宝塚記念と同じ阪神芝内回りの鳴尾記念でレコード勝ちしているあたり、勢いに乗って連勝しても驚けないだろう。

ちなみに、今回手綱を取る川田騎手は13年のダノンバラート(5人気2着)、15年のラブリーデイ(6人気1着)ともに、鳴尾記念経由から乗り替わりで馬券圏内に持ってきている。前述のように本来、乗り替わりは決してポジティブな要素ではないのだが、川田騎手に関しては心強い実績があるので心配する必要はない。結果を残したケースがいずれも穴人気だったことも覚えておきたいところ。

最後に、15/16年の香港年度代表馬であるワーザーについて。香港移籍後にボウマン騎手が手綱を取ったレースでは【5.3.3.0/11】で、なんと11戦すべて馬券に絡む抜群の相性を誇っている。前走を含め、別騎手騎乗で4着以下に敗れたのはこれまで4回あって、いずれも目標レースの叩き台。香港では前哨戦を割り切って使うケースが多いため、本気仕上げで臨む今回は状態が上がっていると見ていい。ただ、2走前のレース後に鼻出血を発症した影響がどこまであるか。状態面も含めて、日本の高速馬場にどこまでフィットできるか注意をはらいたい。

2018年上半期の最終GⅠ。なんとしてもいい結果を残して本格的な夏競馬を楽しみたいところで、当欄の結論としては、まずヴィブロスに注目。中山芝2200mの勝ちっぷりがよかったダンビュライトも、阪神内回りの芝2200mはフィットしそう。ほかでは天皇賞・春経由からミッキーロケットに、鳴尾記念レコード勝ちのストロングタイタン。香港馬ワーザーの状態もしっかりチェックしておきたい。いずれにしても今年の宝塚記念、一筋縄ではいかないのは間違いなさそう。最終的な判断については、今週の各予想陣のコラム更新、また土日の予想公開(レース前日の20時頃を予定)をどうぞお楽しみに。


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