2018.11.11

[エリザベス女王杯(GI)]お嬢様タイプには厳しいレース

春のVマイルとリンクしない特殊な舞台

3冠牝馬・アーモンドアイはジャパンCへ、府中牝馬Sを制したディアドラは香港へ、毎日王冠を制したアエロリットはマイルCSへ。牝馬トップクラスが不在で迎える第43回エリザベス女王杯。

それでも「寂しいメンバー」と思わないのは、前年の覇者・モズカッチャンやGI2着4回のリスグラシューの参戦も大きいが、紫苑S圧勝のノームコアや秋華賞3着のカンタービレの3歳世代がどこまで通用するか?といった興味をそそるカードだからこそ。

条件戦から這い上がってきたレッドジェノヴァやコルコバードもいる。当レースと相性にいい府中牝馬S経由組にも、巻き返しの可能性を感じさせる伏兵がチラホラ。そう、今年のエリザベス女王杯は、馬券検討がじつに楽しいメンバー構成なのである。

以前、当コラムでも書かせていただいたが、馬券検討でもっとも私が重視しているのは“インスピレーション”。“直感”と言えば聞こえは悪いが、“嗅覚”と言い換えれば、ある意味では馬券のセンスを問われる能力だ。

今年のエリザベス女王杯。まずこの“嗅覚”を働かせると、上位人気2頭は馬券に絡むも、中穴または大穴が1頭は食い込みそうなメンバー構成。もともと、マギレの多い舞台。牝馬で抜けた存在のはずのミッキークイーンが2年連続で3着に敗れ、オークス馬・ヌーヴォレコルトも2年連続2着、3冠牝馬・アパパネも2年連続3着。

牡馬混合GIを制し、“女傑”と言われたブエナビスタ、エアグルーヴ、スイープトウショウも、エリザベス女王杯のタイトルは手に入れられなかった。

理由は、京都芝2200m外回りという舞台設定。マイル前後が主体の牝馬路線においては特殊な条件となる。非根幹距離特有の変速ラップでスタミナを要し、それでいて3~4コーナーの下り坂からスパートし、直線約400mの攻防へ。これは牝馬の王道路線にはそうない展開だ。

東京芝1600mで施行されるヴィクトリアマイルの優勝馬が、エリザベス女王杯を制したケースがないことからも、いかに特殊なコース設定か見てとれる。ヴィクトリアマイル好走馬の同年・エリザベス女王杯の成績を並べてみると、

▼ヴィクトリアマイル好走馬の同年・エリザベス女王杯成績[過去5年]
2017年
1着アドマイヤリード→未出走
2着デンコウアンジュ→13着
3着ジュールポレール→16着

2016年
1着ストレイトガール→未出走
2着ミッキークイーン→3着
3着ショウナンパンドラ→未出走

2015年
1着ストレイトガール→未出走
2着ケイアイエレガント→未出走
3着ミナレット→未出走

2014年
1着ヴィルシーナ→11着
2着メイショウマンボ→12着
3着ストレイトガール→未出走

2013年
1着ヴィルシーナ→10着
2着ホエールキャプチャ→6着
3着マイネイサベル→7着

そもそも未出走が多い状況だが、たとえばヴィクトリアマイル連覇を達成したヴィルシーナが、同年のエリザベス女王杯で大敗しているのは象徴的だ。そのヴィルシーナも前年のエリザベス女王杯2着があり、2014年のメイショウマンボも前年に優勝しているのだが、少なくとも同年のヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯はリンクしていない。

逆に好相性が府中牝馬S(東京芝1800m)やオールカマー(中山芝2200)m経由組という過去データからも、いかにエリザベス女王杯の京都芝2200mに特殊な適性が求められるのかがよくわかる。

たとえば昨年2着のクロコスミアは、札幌芝2000mのワールドオールスタージョッキーズ第2戦1着→府中牝馬S1着という臨戦過程だった。また、2016年優勝のクイーンズリングは、同年春のヴィクトリアマイル8着に敗れた後、阪神芝1600mの米子S2着→府中牝馬S1着と来ての戴冠。

2015年優勝のマリアライト、同2着のヌーヴォレコルトは前走がオールカマー。2014年優勝のラキシスも、同年のヴィクトリアマイル15着と敗退から、オールカマー2着という臨戦過程だった。ラキシスは前年2着時が、阪神芝2200mの甲部特別1着→京都芝2200mの鳴滝特別1着と来ての好走。ちなみに同3着のアロマティコは、同年のヴィクトリアマイル10着後、マーメイドS3着→新潟2000mの佐渡S1着→府中牝馬S7着。

つまり、ヴィクトリアマイルの東京芝1600mという王道の舞台で好走できるタイプではなく、非根幹距離やタフな競馬場でこそ力を発揮できる牝馬が、この舞台に合うというわけだ。

こうやってエリザベス女王杯の好走馬を振り返ってみると、東京芝1600mで好走するような“お嬢様”タイプには厳しいレースということか。

さて、ここまで考察すると、上位人気が予想される馬の中から1頭、不安な馬が浮上する。東京芝1600mで【2.1.0.1】という適性を誇り、アルテミスS1着、東京新聞杯1着、今年のヴィクトリアマイル2着の(12)リスグラシューだ。

昨年のエリザベス女王杯でも8着。もともと右回りでは勝負どころでモタれる面があり、いかにも左回りの府中向き。GI2着4着という堅実派だが、京都芝2200mが舞台では好走のイメージが浮かばない。ここは△評価に留めたい。

むしろ人気盲点で狙いたいのは、△(16)コルコバードだ。条件戦とはいえ、牝馬には過酷な非根幹距離の長距離で力を付けてきた本馬。重賞初挑戦がGIで、久々の関西輸送とクリアすべきハードルは高いが、この低評価なら相手の1頭に入れておいて損はない。

では最後に、本日のマカナイ1鞍を。

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▼11/11(日)本日のマカナイ1鞍

[東京7R 3歳上500万下]
昨今は長期休養明けでも好走するケースが多く、改めて調教技術の高さを痛感。土曜競馬も東京7Rで、2歳戦以来じつに1年ぶりとなった3歳馬レーツェルが、デビューからの3連勝を決めた。3歳世代も層が厚い。さて当レースでも3歳馬ロンギングファローが9か月ぶりに出走してくるが、これはどうか?ここは他の3歳馬から入る。本命は◎クイーングラス。トビが大きく、東京コース替わりと外枠発走も条件好転。本馬を軸に3連複フォーメーションで。

◎ (17)クイーングラス
○ (8)キングリッド
▲ (18)アルミレーナ
☆ (4)ウェストブルック
△ (7)ソロフレーズ
△ (2)プロトスター
△ (5)パンドラフォンテン
△ (11)ロンギングファロー

3連複(フォーメーション)
1列目
17
2列目
8,18,4
3列目
8,18,4,7,2,5,11
(15点)
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