2018.11.18

[マイルCS(GI)]今年の3歳馬は好走できるのか?

昨年3歳馬Vも、古馬の壁はある

エリザベス女王杯は前年の1、2着馬が今年も2、3着。いわゆる“リピーター”が出たわけだが、今週のマイルCS(GI)も昨年の優勝馬・ペルシアンナイト、同2着のエアスピネルが駒を進めてきた。

昨年3着のサングレーザーは、今夏の札幌記念を制した後、天皇賞・秋でレイデオロの2着。4着のレーヌミノルは低迷しているが、5着のイスラボニータは暮れの阪神Cで有終Vを決めた。ハイレベルの高い一戦だったというわけだ。

今年もペルシアンナイトとエアスピネルは順調といえる臨戦過程。両馬は前哨戦に富士Sを選び、4、5着に敗れたわけだが、いかにもステップレースらしい仕上げで挑んでのもの。今年も有力馬として挙げるべき存在だ。

ここで問題だ。昨年はペルシアンナイトが、2000年のアグネスデジタル以来となる、3歳馬のマイルCS優勝を決めた。過去、3歳馬によるマイルCS制覇は、サッカーボーイ、タイキシャトル、アグネスデジタル、そしてペルシアンナイトの4頭。2001年に斤量が変更され、牡馬55→56キロになって初めての勝利が昨年のペルシアンナイトだった。

2001年以降における3歳馬のマイルCS成績は以下のとおり。多少長くなるが、参考になるデータのためすべてを掲載する。

▼3歳馬のマイルCS成績|前走までの主な実績
――――――――――――――――――――
2017年
1着   ペルシアンナイト
3着   サングレーザー
4着   レーヌミノル[牝]
18着 ジョーストリクトリ

2016年
9着   ロードクエスト

2015年
5着   アルビアーノ[牝]
6着   レッツゴードンキ[牝]
11着 アルマワイオリ
12着 クラリティスカイ

2014年
10着 タガノグランパ
13着 ミッキーアイル
17着 ホウライアキコ[牝]

2013年
4着   コパノリチャード
8着   レッドオーヴァル[牝]

2012年
10着 アイムユアーズ[牝]
12着 ファイナルフォーム
15着 レオアクティブ

2011年
5着   リアルインパクト
6着   マルセリーナ[牝]
7着   イモータルヴァース[外]

2010年
13着 グランプリボス
18着 キョウワジャンヌ[牝]

2009年
3着   ゴールスキー
7着   トゥザグローリー
8着   ワイルドラズベリー[牝]
15着 ガルボ
16着 オウケンサクラ[牝]

2008年
11着 スマイルジャック
12着 ショウナンアルバ

2007年
9着   ピンクカメオ[牝]
10着 マイネルシーガル
16着 ローレルゲレイロ

2006年
4着   マイネルスケルツィ
5着   キンシャサノキセキ
9着   スーパーホーネット
12着 マルカシェンク
14着 ステキシンスケクン
17着 ロジック

2005年
3着   ラインクラフト[牝]
7着   ビッグプラネット
15着 マイネルハーティー

2004年
2着   ダンスインザムード[牝]
7着   メイショウボーラー

2003年
3着   ギャラントアロー
6着   エイシンチャンプ
15着 ウインクリューガー
16着 トゥスール[外]

2002年
4着   テレグノシス
8着   モノポライザー
10着 デュランダル
18着 アローキャリー[牝]

2001年
5着   ダンツフレーム
6着   ダービーレグノ
13着 ゴッドオブチャンス
15着 リキアイタイカン
17着 ムーンライトタンゴ
――――――――――――――――――――

2001年以降、3歳馬のマイルCS成績は【1.1.4.50/56】。このうち2着1回は2004年のダンスインザムードは同年の桜花賞馬、3着1回は2005年のラインクラフトで同年の桜花賞とNHKマイルCのGI2勝馬の牝馬である。牝馬は斤量54キロ。

京都マイルのキレ味勝負であれば、古馬に太刀打ちできる可能性があるということだろう。それでも、2015年のレッツゴードンキ、2011年のマルセリーナの桜花賞馬は完敗しているあたり、やはり古馬の壁は厚い。

そして牡馬は、さらにハードルが高くなる。昨年こそ、1、3着と大健闘したが、そもそも1人気が3年以上も勝ち星から遠ざかっていた6歳馬・イスラボニータで5着。2人気の4歳馬・エアスピネルは2着に孤軍奮闘したが、スプリント路線から挑んだ6歳馬・レッドファルクスは3人気8着だった。昨年は3歳馬でも付け入る隙があったというわけだ。

2015年には、3歳世代トップクラスのメンバーが参戦。同年の桜花賞馬・レッツゴードンキ、NHKマイルC優勝のクラリティスカイ、同2着で前哨戦のスワンSを制して挑んだアルビアーノなどがいたが、春の安田記念を制したモーリス、前年のマイルCS2着・フィエロ、4歳時のイスラボニータ、後に安田記念を勝つサトノアラジン。古馬の層が厚すぎた。

また、面白いのが3歳時の参戦で完敗するも、翌年4歳以降に活躍するケースも見られる。たとえば、NHKマイルCを制し、秋のスワンSも快勝したミッキーアイルは3歳時に1人気で13着。4歳時は未出走で、5歳時にマイルCSを制した。朝日杯FSとNHKマイルCを制し、3歳マイル王として挑んだグランプリボスも、3歳時は13着だったが、翌年4歳時に2着。晩成タイプではあったが、スーパーホーネットも3歳時は9着、4歳時と5歳時に2年連続2着と健闘している。

やはり、3歳時の挑戦には“壁”があるのだ。古馬との1キロ差という斤量もそうだが、春はクラシックを目指す馬も多く、まだ一流マイラーとしての下地ができていない状況という背景もあるのだろう。

そこで今年。昨年、古馬が手薄だったとはいえ、斤量56キロで3歳Vを決めたペルシアンナイト、これにハナ差2着のエアスピネルが参戦とくれば、これだけでも古馬の層は厚く、さらにこの2頭を安田記念で負かしたモズアスコットもいる。主要ステップレースの富士S、スワンS、毎日王冠を制した古馬も控え、ここですでに3歳馬たちは完敗している。

以上を踏まえ、今年の3歳馬には厳しい戦いになると読む。3歳馬筆頭格の△(1)ステルヴィオを押さえ程度の評価に留め、同世代では本馬との力差を感じるケイアイノーテックやカツジは消し。むしろ古馬の“盲点”探しに専念したほうがいい。

中間、熱発により調教スケジュールに狂いが生じた△(14)エアスピネルだが、その後の追い切りは文句なし。明らかに前哨戦仕様だった前走からの上昇度は高い。前年当レースは勝ちに等しいハナ差2着で、京都はとかく相性がいい。前走・富士Sで1人気に支持された馬が、これだけ人気落ちなら“買い”だ。

では最後に、本日のマカナイ1鞍を。

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▼11/18(日)本日のマカナイ1鞍

[京都8R 3歳上1000万下]

土曜東京は12鞍中8鞍で日本人ジョッキーが勝利。東スポ杯2歳Sは、◎がハナ4着で3連複2万1030円を逃したのは痛恨だが、外国人ジョッキーを退けて制したニシノデイジー勝浦正樹の渾身騎乗には身震いがした。日曜は京都に外国人ジョッキーがズラリ。引き続き、彼らに有力馬が集まっているが、日本人ジョッキーにもチャンスがありそうなレースもチラホラ。当レースは鞍上・古川吉洋の◎サトノプライムから入る。ムーア騎乗の△シロニイは叩き良化型、ルメール騎乗の△テンザワールドは休み明けで調教の動きがイマイチ。日本人ジョッキー上位独占もありえるレースで、つまり配当に“妙味”が出る。お試しを。

◎ (3)サトノプライム
○ (4)テイエムディラン
▲ (11)ヴォカツィオーネ※
☆ (10)ドゥリトル※
△ (1)テンザワールド
△ (12)シロニイ
△ (6)ナムラヘラクレス※
△ (7)アンナペレンナ
※は「“穴”ライズ」特注馬

3連複(フォーメーション)
1列目
3
2列目
4,11,10
3列目
4,11,10,1,12,6,7
(15点)
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▼関連リンク

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・東京04R 2歳未勝利
・東京08R 3歳上1000万下
・東京10R 錦秋S
・東京12R 3歳上1000万下
・京都01R 2歳未勝利・牝
・京都07R 3歳上500万下[重賞+プラス]
・京都11R マイルCS(GI)[重賞+プラス]
・京都12R 西陣S
・福島11R 福島民友C[重賞+プラス]
・福島12R 飯坂温泉特別

 

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