2018.12.09

[阪神ジュベナイルF(GI)]盲点はキャリア豊富な馬

今年は高いレベルでの混戦。ならば…

ダービー馬ウオッカ、GI5勝のブエナビスタ、牝馬3冠のアパパネなど、数々の名牝を輩出してきた阪神ジュベナイルF。とくにコース改修後の阪神で施行されるようになり、クラシックへの直結度合いはグンと増した。

昨年の優勝馬ラッキーライラック、2着リリーノーブルも、アーモンドアイの存在で3歳クラシックは無冠に終わったが、それでも桜花賞2着、オークス2着。近5年で見ても、桜花賞馬3頭、オークス馬1頭、NHKマイルC勝ち馬1頭と、翌春のGI戦線を賑わせた馬がズラリと並ぶ。

ただ、今年は若干様相が異なる。新馬、サウジアラビアロイヤルCと連勝したグランアレグリアが、翌週の朝日杯フューチュリティSへ向かった。

一昨年も新馬、ファンタジーSと連勝したミスエルテが朝日杯フューチュリティSに参戦(4着)したが、同年はソウルスターリング、リスグラシュー、レーヌミノルとタレントが豊富で、結果も1→2→3着。しかし、今年のグランアレグリアはミスエルテ以上に評価が高い。

それもそのはず、新馬で2馬身差に負かしたダノンファンタジーが、その後に2連勝でファンタジーSを制覇。阪神ジュベナイルFの有力馬として出走してくる。こうなってくると“混戦”と言わざるを得ない状況だ。

加えて今年は同日の香港国際競走に騎乗のため、C.ルメール、M.デムーロ、川田将雅もいない。収得賞金400万円の馬がこぞって阪神ジュベナイルFに登録したのも頷ける状況だ。

抽選を突破したのは、タニノミッション、サヴォワールエメ、トロシュナの3頭。ウオッカの仔、社台ファーム生産馬、ノーザンファーム生産馬と、バックボーンを見ただけでもチャンスのありそうな3頭であり、今年の情勢ならその可能性も十分と言えるだろう。

過去10年、キャリア1戦で好走したのは、2012年10人気3着のレッドセシリア、2010年4人気1着のジョワドヴィーヴル、2008年4人気3着のミクロコスモスがいる。共通点は新馬を1人気で勝った、というあくまでデータ上の数字しかないが、その好走理由を分析すると、やはり“混戦”というキーワードが出てくる。

レッドセシリアの2012年は5人気のローブティサージュが制覇。2着に15人気のクロフネサプライズが入り、3連単304万7070円という大波乱となった。ここでの1人気はアルテミスS勝ちのコレクターアイテム(4着)。本馬は2走前がデイリー杯2歳Sで7人気4着の馬で、アルテミスS勝ちが評価されての1人気だった。

ちなみに2人気は新馬4着後の未勝利→芙蓉Sと連勝してきたサンブルエミューズ(8着)、3人気は前走ファンタジーS勝ちも、新潟2歳S9人気3着→デイリー杯2歳S4人気7着のサウンドリアーナ(17着)。上位人気の馬たちが不安定な戦績の馬であり、いわば押し出された人気馬たちだった。

続いてジョワドヴィーヴルが制した2010年。この年も確たる主役不在のまま本番を迎え、新馬→芙蓉S連勝のサウンドオブハート(3着)が単勝4.6倍と押し出された1人気。2人気に小倉2歳S勝ちから直行したエピセアローム(8着)、3人気のラシンティランテ(15着)は白菊賞を勝って挑んだが、2走前は札幌2歳Sで9人気6着だった。

クロコスミアの2008年は前述の2年とは異なり、1人気ブエナビスタの“1強”。2番手以下が混戦であり、キャリア1戦の馬でも付け入る隙はあった。さてここから考察するに、キャリア1戦の身で阪神ジュベナイルFを好走するのは、手薄なメンバー構成という状況ありきということ。今年は“混戦”と表現したが、高いレベルでの実力拮抗と見ている。

実際、現2歳世代の牝馬はグランアレグリアのサウジアラビアロイヤルC勝ちのほか、ラブミーファインが函館2歳Sでハナ差2着、新潟2歳Sでは3、4、5着、デイリー杯2歳Sではメイショウショウブが2着に健闘。ニシノデイジーとクラージュゲリエがいた札幌2歳Sでは、2人気にウィクトーリア(7着)、3人気にアフランシール(5着)と高い評価を得ていた。重賞以外でも、ダリア賞で牝馬が掲示板を独占したほか、クローバー賞、アスター賞といった牡馬混合戦で牝馬の活躍が顕著である。

そこで狙ってみたいのが、キャリア1戦ではなく、逆にキャリア豊富な馬。これだけ層の厚い世代なら、一度や二度の敗戦で評価を落とす必要もなく、ここに“盲点”が潜んでいると見た。

気になっているのは、▲(5)メイショウショウブ。2走前のダ1400mで勝ち上がってデイリー杯2歳Sは6人気2着。牡馬のトップクラスと称されるアドマイヤマーズと叩きあった前走は評価すべきで、そもそも新馬も出負けしながら後に東スポ杯2歳S3着のヴァンドギャルド相手に3着と、骨っぽい牡馬相手に善戦している。勝ち星がダート戦のみという点で評価が落ちるなら妙味ありだ。穴に一考を。

では最後に、本日のマカナイ1鞍を。

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▼12/9(日)本日のマカナイ1鞍

[中京10R つわぶき賞]

今年の2歳牝馬は層が厚い。グランアレグリアが次週の朝日杯FSに回ったが、阪神JFはタレント揃いと言えるメンバー構成だ。土曜のエリカ賞では、アルテミスS3着の後、阪神JFをパスしてここへ回ったエールヴォアが快勝と、現2歳世代の牝馬は牡馬と互角以上の活躍を見せている。その2歳牝馬路線。本番前に改めて勢力図を確かめる上でチェックしておきたいのが、牝馬限定の当レースだ。重賞戦線から自己条件に回った馬、新馬、未勝利を勝ち上がって昇級戦の馬など、各路線から入り乱れてくるわけで、阪神JF出走馬との対戦馬もいて、ひとつの指標になる。距離短縮で巻き返しそうな△アフランシール、▲エイシンゾーンも侮れないが、狙ってみたいのは◎コルデトゥリーニ。姉のアマルフィコーストに似て取り口がうまく、追い出してからの反応もいい。本馬の軸1頭+相手6点の3連複15点。オッズの割れるメンバー構成だけに好配当も期待できそうだ。

◎ (4)コルデトゥリーニ
○ (6)レノーア※
▲ (1)エイシンゾーン
△ (12)ジョーマンデリン
△ (9)アフランシール
△ (8)アゴベイ※
△ (3)スティルネス
※は「“穴”ライズ」特注馬

3連複(軸1頭)

4
相手
6,1,12,9,8,3
(15点)
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