2018.12.16

[朝日杯フューチュリティS(GI)]牝馬V論争はナンセンス

そもそも牝馬出走サンプルが少ない

グランアレグリアの牝馬Vなるか。今年の朝日杯フューチュリティSの焦点はここに絞られる。しかし、そもそも朝日杯における牝馬挑戦のサンプルは非常に少ない。

朝日杯3歳Sの名称で施行された当初は中山芝1100mで施行されており、当時は牝馬の優勝もズラリ。1959年から61年にかけての3年間は中山芝1200m。そして長らく続いた中山芝1600mは、1962年からの施行となる。

その後、1965年にメジロボサツ、1971年にトクザクラ、1974年にマツフジエース、1980年にテンモンが、牝馬Vを決めている。朝日杯牝馬Vは、このテンモンが最後だ。

ただ、1991年から、阪神牝馬3歳S(現・阪神ジュベナイルF)を牝馬限定に、朝日杯3歳S(現・朝日杯フューチュリティS)を牡馬・セン馬限定に棲み分け、そこから2003年まで、そもそも朝日杯3歳S(現・朝日杯フューチュリティS)に牝馬が出走できなかった。

そして2004年以降、現在の「牡馬・牝馬」(セン馬は出走不可)に至る。では2004年以降の牝馬挑戦の歴史はどうか?以下に過去の事例を並べてみる。

・2016年(阪神芝1600m)
└ミスエルテ 1人気4着
└ビーカリー 18人気10着

・2015年(阪神芝1600m)
└コパノディール 14人気10着

・2013年(中山芝1600m)
└グリサージュ 12人気9着
└ベルカント 3人気10着

・2007年(中山芝1600m)
└フォーチュンワード 9人気6着

・2005年(中山芝1600m)
└スロクハイネス 取消

人気になったのは2013年のベルカント、2016年のミスエルテの2頭。ベルカントは新馬1着→小倉2歳S2→ファンタジーS1着で朝日杯フューチュリティSへ挑んだ。しかし、当時は中山芝1600m。ダート2戦2勝のアジアエクスプレスが制したように、牡馬向きのパワーを要する条件であった。

阪神芝1600mになってからはまだ3頭しか出走サンプルがない。そのうち人気を集めたのが2016年のミスエルテで、新馬1着→ファンタジーS1着と2戦2勝で挑み、前週の阪神ジュベナイルFで同じフランケル産駒のソウルスターリングが制したこともあり、1人気に支持された。

実質のサンプルはミスエルテのみと言っていい。ミスエルテは2戦2勝とはいえ、どちらも牝馬限定のレース。そしてイレ込みのキツいタイプで、朝日杯フューチュリティSは新馬よりマイナス10キロと馬体減での出走。おまけに「良」発表でも勝ち時計1分35秒4と時計のかかる馬場で、スピードの勝った牝馬・ミスエルテにはこれもこたえた。

そして、今年のグランアレグリア。牡馬混合の新馬で、東京芝1600mの勝ち時計1分33秒6は、2017年にダノンプレミアムがサウジアラビアロイヤルC(GIII)で計時した2歳レコードにわずか0秒6差。しかもご存知のとおり、2馬身差の2着馬は、後に阪神ジュベナイルFを制したダノンファンタジー。

2戦目も牡馬混合のサウジアラビアロイヤルC。相手が手薄だったとはいえ、出負けした後、掛かり気味に先行し、直線は楽な手応えで2着馬に3馬身半差。2戦目で見せた気性の激しさは課題点も、この時点ではすでにミスエルテを超える実績なのは確実だ。ちなみにミスエルテはファンタジーS以来、勝ち星から遠ざかり現在は1000万下条件の身。

つまり、朝日杯フューチュリティSで牝馬が通用するか否か、の結論は今年初めて出されると言ってもいい。いやむしろ、2歳のこの次期、阪神芝外回りのマイル戦なら、牡馬か牝馬かで馬券を検討すること自体がナンセンスなお題の気がしてならない。

結論から言えば、グランアレグリアは当確。今年の2歳世代が圧倒的に牝馬優勢なのは一連のレースを見てのとおりで、そのトップクラスが出走してくれば、もはや出負けや暴走などによる“自滅”以外は死角が見当たらない。

ただ、2戦目で見せた気の悪さ、初の関西遠征、馬場悪化の懸念などもあり、それでいてこれほど注目を集めていれば本馬の1着関連の馬券に妙味は薄い。ここは3連複フォーメーション。グランアレグリア以上に各馬が不安材料を抱える牡馬勢が、思わぬマギレを生む可能性がある。

ここで盲点を1頭取り上げるなら、△(4)ドゴール。前走・サウジアラビアロイヤルCがグランアレグリアに3馬身半差の完敗。この時点で他の牡馬に目移するのは当然だが、2戦続けて見せた終いの脚は確か。前走のレースぶりならマイルもクリアと見ていい。阪神外回りコースなら終い一手に賭けても間に合う。相手に一考を。

では最後に、本日のマカナイ1鞍を。

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▼12/16(日)本日のマカナイ1鞍

[阪神7R 2歳500万下]

牝馬グランアレグリアに注目が集まる朝日杯FS。牡馬勢が手薄で2番手以下は混戦。そんな声が聞こえてくるが、もはやクラシックを狙う牡馬はホープフルSへ回る傾向に寄りつつある。ならば、朝日杯FSはスプリントGI、あるいはダートGIでも面白い。そもそも2歳ダート路線は選択肢が少ない。だからこそ、荒れる。当レースも初ダートや初距離の馬がチラホラといて、いかにも波乱ムード。ここは上位人気の中から軸を決め、あとは伏兵込みの相手選びで好配当を狙えそう。本命は◎キンゲン。前走は直線で前をカットされながらの2着。勝ち馬は世代トップクラスで、そこでの2馬身半差は悲観する内容ではない。本馬を軸に3連複フォーメーションで手広く。

◎ (2)キンゲン
○ (8)メイショウソテツ
▲ (12)ナンヨーイザヨイ
☆ (11)ヘリオス
△ (10)サルサレイア※
△ (9)フクノワイルド※
△ (3)カフジストーム
△ (5)グレートバニヤン※
※は「“穴”ライズ」特注馬

3連複(フォーメーション)
1列目
2
2列目
8,12,11
3列目
8,12,11,10,9,3,5
(15点)
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